
視覚過敏の中学生が少しでも楽に勉強ができるようになる教材について、何かの参考になればと思ってお伝えしていきます。3つのお役立ち教材をピックアップしていきますので、もし参考になるものがあれば幸いです。
視覚過敏を助けてくれる教材①拡大レンズなど
視覚過敏を持っている中学生であれば、通常の授業についていくだけでも何かと大変な場面が出てくることになります。
例えば、文字を見るだけでも視覚に不利な点がある生徒であれば、一般的な健常者向けの教科書だと文字や図解を十分に理解することができません。
これは文字や図解が小さすぎるのが原因となってきますが、弱視生徒であれば教材の選び方次第で十分に対処が可能です。
そもそも視覚過敏は視覚に限った障害です。
もちろん、視覚過敏に発達障害を伴っている場合にはプラスアルファの工夫が必要になってきますが、視覚単体に関してであれば教材を工夫するだけでも一般的な学校生活が可能になるわけです。
基本的に視覚過敏を持った学生にはそれに適した教材が与えられます。その代表的なものが点字、拡大教科書です。
点字教科書は盲目の生徒が主に用いるものです、視力がほとんどなかったとしても平等に授業の内容を理解することができます。健常者が見ても理解できない点字でも、幼いころから点字をある程度習得した中学生であれば十分です。
また、多少視力がある生徒であれば拡大された教材で十分に対処できる場合もあります。拡大教科書はその名の通り、文字や図解が一般のものよりも拡大されて作られた教科書です。
通常の本が読めない生徒でも、こうした個々に合ったアイテムであれば授業に支障なく取り入れることが可能というわけです。
文字や図解を毎回レンズ等で拡大して使用している生徒も中にはいますが、これだと時間や手間がかかってしまいますし、それこそ授業に支障が出てしまう可能性があります。
こうした教科書は各出版社からも出版されていますが、購入するのは学校や教育委員会を通していくことになります。
一般的に出回っているアイテムというわけではないので、購入の際には注意していくようにしましょう。まずは地域の教育委員会や学校に問い合わせをしてみること、ここからはじめていくのも一つの手です。
<参考>
➝ADHDの中学生に優しく対応して無料体験のある3つの家庭教師
<参考>
➝手で触って分かる腕時計 イーワンBRADLEY TIMEPIECEシリーズ
視覚過敏を助けてくれる教材②点字盤など
視覚過敏を助けてくれる教材として点字盤やタイプライターが挙げられます。
点字をある程度習得している中学生であれば、授業を受ける際にもこうした道具があれば便利です。文字で何かを書いたとしても、それを再び見返すことができないのですから、何か記録を残す際には点字が必要です。
それを入力する際には、先に挙げたような点字盤やタイプライターが必須というわけです。こうした教材は学校にすでに用意されていることもありますが、自宅などでも使いたいという場合には個別に用意していきましょう。
一般的な点字盤であれば専用の用紙1枚分の大きさでさほど大きいわけでもありません。価格は1万円前後で手軽なものであれば通販サイト等で購入することも可能です。
タイプライターは点字盤に比べると高価なものが多く、性能にも優れています。そもそも、タイプライターは文字を打ちながら確認することができる、文字がより鮮明に残るという点で優れた点が多くあります。
価格は1台当たり15万円前後、決して安いというわけではありませんが一般的なパソコンのように1台あれば便利です。
点字盤やタイプライター、これよりもさらに手軽なものをというのであれば小型の点字器を用いるのがおすすめです。小型のものであれば手のひらサイズなので、持ち運びには最適です。
価格も1個当たり1000円前後とリーズナブルなものが多いので、勉強道具の一つとして揃えておくにはうってつけです。この小型の教材に関しても、通販サイト等で簡単に購入することができます。
一般的に視覚過敏を持った人向けの商品は実店舗で取り扱っていないところがほとんどです。購入の際には先に挙げたような教科書の場合と同様、学校に事前に問い合わせをしておくか通販サイトを活用するようにするといいでしょう。
通販サイトであればそれこそ種類が豊富ですし、選択の幅も広まっていきます。中学生の教材を選ぶ際には参考にしていくといいでしょう。
<参考>
➝発達障害の中学生が英語を学ぶには英語教室?それとも教材?
視覚過敏を助けてくれる教材③拡大読書器など
視覚過敏の中学生を助けてくれる教材として、拡大読書器が挙げられます。
拡大読書器はその名の通り、本や教科書など印刷物を大きくうつしてくれる機械のことです。機械には大きめの画面とビデオカメラが備え付けられています。
ビデオカメラでうつした印刷物を大きくして画面に表示するという仕組みです。弱視の人であればこれだけで十分に活用が可能です。小さな文字でも大きくして読むことができるので、健常者向けに作られた教材、本でも手軽に読むことができます。
また、この拡大読書器には特徴があります。ただ文字や図解を大きくできるというだけではなくてカラーを変えたり白黒、白黒反転などより視覚によりうつりやすいようにその映像を調整していくこともできます。
コントラスト調整をすることで視界の負担を最小限に抑えることができる、これも大きな魅力となります。
基本的に拡大読書器は大きいので持ち運びには向いていませんが、最近では持ち運びも可能な小型の商品も売り出されています。
視覚過敏を持った中学生に教材を用意してあげたいという場合には、大型のものがいいのか小型のものがいいのか、それぞれのニーズに合ったものを選んでいくようにしましょう。
大型の拡大読書器となればそれなりの費用が必要になってきます。
それぞれの商品で多少の違いはあるものの、1台当たり20万円前後の金額が必要になってきます。それに対して、小型の読書器であれば費用負担は幾分抑えられます。
平均で1台当たり3万円から5万円程度、これも決して安いというわけではありませんが、勉強する上ではあるに越したことはありません。
まずはどんな商品があるのか、それぞれの目的や予算に合った読書器はあるのかどうか、通販サイトなどをチェックしていくことから始めていきましょう。
実店舗でカタログなどを見てチェックする方法もあるにはあるのですが、やはりスピードや品揃えの面であれば通販サイトを活用するのがベストになってきます。
<参考>
➝発達障害の中学生にすすめたい3つの特性で考える3つの教材
<参考>
➝携帯型拡大読書器
まとめ
視覚過敏を持った中学生はそれだけ健常者に比べるとハンデを抱えています。
そのハンデを十分いカバーできるように、教科書や教材などは個々の目的に合ったものを選んでいくようにしましょう。拡大教科書や点字教科書はもちろんのこと、盲目というのであれば点字盤や点字プリンターも必要になってきます。
視力はあるが弱視だという場合には、普段の生活の中でも使用できる拡大読書器がおすすめになってきます。勉強の時、授業を受けるときは大前提ですが、日常生活の中で文字や図解を読む機会は決して少なくありません。
こうした時にでも、ここで挙げた教材があればその手助けが可能になるわけです。
こうしたアイテムは実店舗はもちろんですが、通販サイトでも購入することが可能です。まずはどんな商品があるのか、そしてどのくらいの予算が必要になるのかをチェックしていくことから始めていきましょう。
性能が良いものであればあるほど費用は掛かりますが、それで生活の質が良くなるというのであれば購入するに越したことはありません。
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