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ADHD(注意欠如)の特徴から中学生におすすめの勉強方法を探る

ADHD(注意欠如)の特徴から、どんな勉強方法が有効なのか探っていきます。

ADHD(注意欠如)は(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)の略です。自分の感情をコントロールできずに、意志力が発揮できなかったり、行動での問題をきたしてしまうことです。

ADHD(注意欠如)でのポイントとなる部分

衝動的で不注意で、何かをしていたと思ったら別のことをしたり、一つのことに集中力がな、気が散りやすいのです。気が散りやすい分、忘れっぽくなってなかなか暗記もできませんし、一つの概念を理解することができないところに特徴があります。

またふと浮かんだ感情を丸ごと信じ込み、それが果たして正しいことか悪いことかというフィルターがかからないままに行動に移してしまうので、ミスやトラブルを引き起こしてしまうのです。

そういう中学生の場合ですと勉強に問題が起こってしまいます。

学力を伸ばすには、細かいところに注意をむけなければいけなかったり、難しい概念などはしっかり腰を据えて考えなければ理解できなかったりすることが多いからです。

勉強しようとしても、ADHD(注意欠如)になっていると、周りの音にすぐに反応してしまったり、同じコトを繰り返したりすることが苦手だったりするので、どうしても演習課題をこなすことができなくなってしまうのです。

参考:発達障害3つの特性から考える中学生におすすめの勉強方法とは?

ADHD(注意欠如)でのワーキングメモリーとは?

こうした不注意はワーキングメモリーの機能が十分に働いていないせいもあるのかもしれません。ワーキングメモリーとは短期記憶であり、一時的な時間ながらものごとを覚えておくことです。

買い物などを頼まれた時に、特別なツールを使わずとも、必要な商品を覚えておいたり、必要な金額を覚えておいたりすることなのですが、こうした機能が不十分にしか働いていないと、買い物に行こうとしていた道の途中で寄り道をしてしまったり、結局何を買おうとしていたのか忘れてしまうのです。

しかしワーキングメモリーは鍛えることはできます。使っていないと衰え、トレーニングによって鍛えることができます。

つまり勉強方法はとても単純です。単語でも公式でもなんでもよいですから、それを覚えて、テストし、覚えていなければ繰り返すということを行えばよいです。

問題と答えが書かれた表を作り、答え部分を隠しながら、答えを言い、正しいかどうかを検証するということをすればよい。筋肉トレーニングとまったく同じです。これを毎日少しでも行っていれば、自然と忘れにくい脳になっていくはずです。

参考:ADHDの中学生に対しての具体的で効果的な3つの接し方

ADHD(注意欠如)の勉強方法「トレーニングのコツ」

このトレーニングのコツは、間違えたらまた最初に戻って、10題なり20題なり決めた分量の最後まで終わるまで繰り返すという点です。

少しでも答えに詰まったりしたら、すぐにまた最初からやり直すという行動がよいのは、単に脳のワーキングメモリーを鍛えるというだけでなく、自分をコントロールするという能力も鍛えます。

「すぐにやめたいが、答えが出なかったから駄目だ」と自分でフィードバックを行って、「最初から再びやり直さなければいけない」というリスク、罰則を自分で自分に課すということは、やみくもに自分の感情のままに行動したりすることを抑えるトレーニングにもなっているのです。

参考:ADHDの中学生が塾へ通えないときに考えたい3つの勉強方法

ADHD(注意欠如)に有効な勉強方法「ポモドーロテクニック」

また「ポモドーロテクニック」という勉強法もADHD(注意欠如)の中学生には効果的です。これは25分ごとに5分休憩を挟み、別の勉強をはじめるという最近注目されている学習法です。

たとえば英語を25分勉強したら5分間休憩を取り、次に数学を25分行い、休憩を5分挟み、次に国語の勉強を進めていくやり方。学校の授業は50分単位ですが、かなり短いスパンで学習課目を変えていくという方法です。場合によっては25分をさらに短くしてもよいかもしれません。

しかしこの方法の場合、切り替えが勝負になります。口で言うのは簡単ですが、英語の勉強を終えて、次に数学に取り組む時に大きなストレスがかかってしまいます。

つい5分の休憩が長引いて、そのままその日は勉強しなかったということになってしまう可能性があります。ですから最初は誰か監督者がいて、いちいち切り替えを促すようにすると、勉強癖がついていくでしょう。

あるいはさらに長めにして、切り替えが必要なタイミングを減らすという方法も考えられます。うまく行かないからといって、一区切りの時間を短くするだけではなく、切り替えが難しい時は、一区切りの時間を長くするのも一つの手です。

そしてこのテクニックが世間の注目を浴びている理由は、別にADHD(注意欠如)といった障害を負っていない人でも「集中力が続く時間はたかがしれているもの」だという意味が導かれます。

勉強が出来る人はそういう性質に優れているというよりも、そういう性質をよく自分で理解し無理に矯正しようとするのではなく、自分の弱点と折り合いを付けながら、うまく計画を立てているということが言えます。

勉強方法で重要なのは特殊な才能が必要だと言うよりも、むしろ自分をしっかりと理解できているかどうかです。

 

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