
発達障害があると勉強に集中できない!という場面がしばしばあると思います。そこでチェックしたいポイントについてグレーゾーンの私が詳しく解説します。
私もグレーゾーンなので、まず勉強に集中することができませんでした。
自分では真剣にやろうと思っているのに「なんかソワソワして勉強に集中することができない‥」という学生時代を過ごしていたので、少しは子供の気持ちが分かると思います。
発達障害で勉強に集中できない3つの理由とチェックポイント

実際の経験から、私の場合はつぎの理由によって勉強に集中できませんでした。
- 勉強にまったく興味がもてない
- 余計なものが視野に入る
- 完璧を目指しているのに理解できず崩れる
勉強に集中できない理由①勉強にまったく興味がもてない

まず勉強に集中できない、最大の理由が「興味がもてない」ということでした。
この原因として考えられるのは、子供のやる気やモチベーションではなくて”発達障害の特性”だからではないかと考えられます。
グレーゾーンの私でさえそういう傾向があったので、発達障害と診断された子供であればもっとこの傾向が強まると思っておけば間違いないと思います。
「興味がなくても勉強しなさい!」
と親であれば思うかもしれませんが、何を言ってもムダ。
がんばって勉強に向かおうという気持ちはまったく持てず、それよりも”とにかくその苦痛から逃げたい!”という気持ちの方が上回ってとても集中することができませんでした。

そのときに私が思ったのが「怖い感じよりも楽しい感じだったら‥」ということ。
つまり難しい文字ばかりが並んでいるのではなく、どこかにホッとできるような「楽しさ」があればまだ勉強に集中できるのに‥と。
たとえば、
- テキストにイラストが入っている。
- わかりやすく優しい説明で教えてくれる。
- 問題が解けなくても怒られない。
といったことがあれば、まだ勉強に集中できるようになります。
とにかく「ガミガミといわれることが嫌」なんです。
したがって理想はこうです。
- まず楽しさを感じることが最優先で、それによって興味を持つことができる。
- その良い流れができたら、さらにわかりやすい優しい説明で教えてくれる。
このサイクルで取り組むことができれば、発達障害のある子供はかなりの確率で勉強に集中できるようになると間違いなく私は思います。
これは「真っ先に改善する方向」で考えてみるのがおすすめです。
勉強に集中できない理由②余計なものが視野に入る

勉強に興味を持って始めることができても、その後についても対策が必要です。ここで大事なのが「部屋に興味をそそるようなものがないこと」です。
勉強をしている最中に、理解できなくなってくると途端にやる気がなくなります。
そのタイミングで視野に入るものの中に興味がそそられるものが見えると、もうそっちのことが気になって勉強に集中することができません。
私の場合は大好きなマンガの月刊誌が見えると、もう気持ちはマンガでした。
さらに部屋がきれいに片付いていて、余計なもの(興味をそそるもの)が目につかないこと。
これも勉強に集中できる1つのポイントです。
勉強に集中できない理由③完璧を目指しているのに理解できず崩れる

発達障害があると、たぶん「完璧」をめざすと思います。
何をやっても完璧をめざすので、趣味や遊びなどを見ていてもよくわかるのではないでしょうか。
いってみれば「オタク」になってしまうのが発達障害の特性です。
この特性は勉強にもしっかりと現れるものです。
発達障害があると”勉強が嫌い・苦手”などとよくいわれますが、
じつは少し違って「本当はトコトン理解して完璧にしたい」というのが本音です。
しかし理解がついていかないため、それによって勉強を嫌になっていくという順番です。
したがって、せっかく勉強に興味を持つことが出来て「完璧をめざそう!」と思っていても、理解し切れない部分が出てくると途端に崩れてやる気がなくなってしまいます。
つまり「極端」なんですね。
子供は遊びでも勉強でも、つねに”完璧”をめざしています。
勉強をしているときにその気持ちを崩さないよう、発達障害でも理解できるような教え方をすることでこの部分をクリアできて勉強へ集中することにつながります。
発達障害があるといつも勉強に集中できない?


発達障害があると「勉強に集中できないのは仕方がない」という方も思った以上に多くいます。
しかし私は、その考え方に対してはNO。
正しくは、
勉強に集中できる環境にあれば力を発揮する
これが正解だと思っています。
つまり、
健常児は自分からその環境を作ることができる。
しかし発達障害があると自分から作り出すのが難しいので「周りが上手くサポートする」というのが大切ではないかと思っています。
これを言い換えれば
”やる気スイッチの入る範囲が狭い”という事かなと思います。
したがってやる気スイッチを入れることさえ出来れば、すごい力を発揮します。
もちろん健常児にも劣らないような力を持っています。
発達障害があるとまったく勉強できないと言われる原因は、じつは子供ではなく「周りでサポートする親たち」にあるのではないでしょうか。
まとめ

ここまでをまとめます。
発達障害で勉強に集中できない3つの理由とチェックポイント
- 勉強にまったく興味がもてない
➝楽しさ・分かりやすく優しい説明 - 余計なものが視野に入る
➝部屋の片づけ - 完璧を目指しているのに理解できず崩れる
➝理解できるような教え方
これで「発達障害のある子供が勉強に集中できる環境」が整うと思います。
実際にグレーゾーンの私が経験してきたことを基にお話ししてきたので、けっこう的確な対策になるのではないかと思います。
ぜひ実践なさってみてください。
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