注意欠如多動症の中学生に社会を教えるときは「ビジュアル」を使った勉強方法もコツ

注意欠如多動症の中学生に社会を教えるときに、勉強をする上での注意点やコツなどについて考えていこうと思います。

ようやくの日本の国でも発達障害の存在が広く認められてきました。発達障害を抱える子供や大人は人類の歴史を紐解けば昔から普通に存在していた事が分かりましたが、日本の社会でその存在が認知され始めたのは、本当につい最近です。

一昔前まではADHD(注意欠如多動症)という名前さえ知られておらず、発達障害の特性を持つ人々は不当に扱われていたのが実情です。

勉強の前に注意欠如多動症の特徴を知る

注意欠如多動症 社会 勉強

現代社会においても発達障害の生徒の特性は正しく理解されていません。生徒個人によって多動性が強く出る場合と不注意の性質が前面に出るパターンの2タイプがあります。

注意欠如多動症の「多動性」の症状が強い中学生の特徴

前者は主に男子中学生に多く見られるパターンです。

授業中きちんと席に座っている事が難しく、私語や立ち歩きなどが目立つため、教師からは問題児というレッテルを貼られやすいです。

小学生の頃に比べて思春期の時期でもある中学生の時期になりますと、何かと友達同士の衝突を増えてしまい、多動性タイプの生徒は喧嘩が日常茶飯事になったり、性に関する悩みを抱えやすくなるのです。

注意欠如多動症の「不注意」の症状が強い中学生の特徴

一方で不注意タイプの生徒は女子学生に多く見られるものです。

一見すると他の生徒と同じように見えるため、自他共にADHD(注意欠如多動症)だと理解されていない事が多く、実際に教師や保護者からも普通の学生として扱われています。

見た目からは発達障害特有の行動が分かりづらいのが難点であり、多動性が女子中学生の場合は現れにくく、注意力が散漫であったり、物事の誤解が多かったり、得意科目と苦手科目の差が激しい特性が前によく出るのが特徴です。

その結果、不注意タイプの女子中学生は不勉強な生徒だと見られてしまう事が多く、更に学生本人も自分は努力が不足しているせいで中学校の期末テストの成績が伸び悩んでいるのだと自責の念を持ちやすくなります。

このタイプの学生は性格は非常に真面目で、不真面目な言動や行動はむしろ見られません。

授業はしっかりと受けており、なおかつ課題や宿題なども誠実に提出しているため、保護者や教師からは、普段の頑張りがなぜ試験結果に正しく反映されないのか分かりづらく、結果的に本人が不当にテストをサボっているのでは、というあらぬ疑いをかける等、誤解が誤解を呼び生徒と指導者の関係が悪くなりがちです。

参考:発達障害3つの特性から考える中学生におすすめの勉強方法とは?

注意欠如多動症の勉強での特徴

注意欠如多動症 社会 勉強

ADHD(注意欠如多動症)の生徒は得意科目に関しては抜群の成績を出します。対して苦手な科目に対しては本当に大の苦手であり、特に中学生からは試験勉強が急に大変になります。

得手不得手は生徒の性格によってケースバイケースですが、発達障害を抱える男女は社会の科目が苦手になりやすいです。

数学や化学、国語や英語などは平均的な成績を得られる生徒も、社会の科目だけは毎回平均未満になる傾向が強く、その原因として指摘されるのが「暗記の要素」と「意味が分かりにくい概念的な要素」です。

数学はまさに数字を使ったパズルゲームのようなものであり、科学についても実際に起きる事象や化学反応を学ぶ科目ですので、多動性や注意力が散漫という欠点を抱える生徒も、実は一度科目の面白さを理解するとドンドン成績を向上させます。

参考:ADHDの中学生が塾へ通えないときに考えたい3つの勉強方法

注意欠如多動症の中学生に社会を教えるときのコツ

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翻って社会の科目ですが、政治や経済に関する用語は非常に抽象的です。

また歴史の分野についても、有り体に言えば実態がよく分からない過去の歴史と人物、それらの用語を黙々と暗記し、それを期末試験の時に正しく記述しなければいけないという仕組みです。

ADHD(注意欠如多動症)の生徒はビジュアルで理解出来る物事については、人一倍素早く吸収し高い精度で理解を深めます。

一方で概念的な物事や目や肌では分からない過去の出来事や人物の名前などは抽象度が高く過ぎて、特に具体例を暗記するのが難しくなっていますので、とにかく文字が中心の学校の教科書ではなく、図解や写真などが豊富に取り入れられた参考書や学習教材を活用しましょう。

歴史の勉強については漫画タイプの学習教材が非常に役立ちます。

歴史の科目はいつ誰が、どういった風にどのような出来事を引き起こしたか、こういった点をすべて理解した方が成績は向上しやすくなりますが、文字中心のテキストではイメージを浮かべにくく、ADHD(注意欠如多動症)には特に内容が把握し難いです。

漫画方式であれば、一目でどういった人物がどのような時代にどんな政策や改革を進めたか、普通に読み進めるだけで理解出来ます。

好きな漫画家の作品が教科書になるため、良い意味で勉強している気分にならず、元々苦手意識が強い生徒でも自然体で重要キーワードを覚えていけます。

公民や時事問題の暗記については、チャートや図解が大量に掲載された参考書を見るのがオススメです。三権分立や議会制民主主義など、それぞれの機関がどういった風に互いに関連し、力を作用し合っているか、文字だけでは大人でも実は分かりづらいです。

ADHD(注意欠如多動症)の学生は視覚優位な事が多く、文字では全然暗記が捗らなかったのに図解や漫画、そしてニュース映像を用いる事で、一発で重要ポイントが写真のように記録出来る事が多々あります。

 

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