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学習障害(LD)3つの特徴から中学生におすすめの勉強方法を探る

ひと口に学習障害(LD)といっても、さらに分類すると3つの特徴に分かれており勉強方法についてもそれぞれ少しずつ異なってきます。

それぞれの特長にいちばん合った勉強方法を知ることで、毎日の勉強につきあっている中での「???」を少しでも和らげることができるはずです。

少しでも悩み解決の参考になれば幸いです。

学習障害(LD) 特徴①「読み字障害」勉強方法

学習障害LD 特徴 勉強方法

まずは読み字障害ですが、学習障害(LD)の中では最も症状を抱える人が多いものとなっています。

目にした文字を音にするのが苦手であったり、文字の見え方に異変があったり、平仮名単体では理解できても単語や感じになると全く理解できないなどの症状があります。

結果的に読み書きに大きな困難が付きまとうことから読み書き障害とも称されています。

国語の時間などでみんなの前で音読をする際に、文節の区切り方なども人とは違うところで行ってしまうために、多くの人に笑われて勉強の意欲を失う中学生もいます。

こうした読み書き障害の中学生の勉強方法ですが、その前になぜ読み書き障害になっているのか原因を調べることから始めます。

すると視力の問題が原因のケースが意外と多いことがわかります。

眼球運動に迷いがあることで、文字を重ねて読むことやバランス良く字を書くことに大きな影響を与えます。読み書きに必要な視覚的なものが劣っていることで、読み書き障害につながっていると言われています。

例えばビジョントレーニングを通じて線などをうまく書いていくことも必要であり、そうすることで視覚的なものを補っていきます。原因を明らかにすることでそれにあった勉強方法を模索していけます。

一方では、文字をはっきりと見せていくこともおすすめです。

小文字などを図形でくくって視覚化させていくこともポイントです。文節ごとに斜めの線を入れて読みやすくすることも音読の練習をしていく際にはおすすめです。

これらの作業は読み書き障害の原因の克服と同じように行っていくことで、一気に改善させていくこともできます。この時に1つずつできたことに関してキチンと褒めていくことが重要です。

学習障害(LD)を抱える子の多くは自信がなく、人に笑われることが多いです。

乗り越えていくことで自分に自信がつくだけでなく、自分の努力で何とか克服するぞという強い気持ちにさせていくことが可能です。

<参考>
学習障害LD 特徴 勉強方法

ADHDの中学生に対しての具体的で効果的な3つの接し方

学習障害(LD) 特徴②「書字障害」勉強方法

学習障害LD 特徴 勉強方法

次に書字障害ですが、文字が書けないことや書いてある文字を写せないなどが特徴です。文字を文字として認識できないため、適当な文字を書いてしまうケースや誤字脱字などが多いケースなども見られます。

また読むことに全く問題がないのに、字を書くことは苦手という子どももいます。この場合に考えられるのはやはり視覚的な問題です。

視覚情報の処理に問題があり、アルファベットのように比較的単純な形をしているものは良くても、漢字のような複雑なものになると全く分からなくなるケースもあります。そして特定の文字がどのような音をするのかも処理できていないのも原因の1つです。

勉強方法を考える際、字を書くのに時間がかかることを考慮する必要があります。

学習塾に行かせても字を書くのに時間がかかるだけでなく、教えている側が最大限の配慮を示そうにもあまりにもゆっくりで待ちきれないなどの問題があるからです。

慣れるまでは自宅で勉強をさせる他、タブレットを使った形での勉強方法もおすすめです。読むことに全く問題がなければ音声入力でまとめていくことができます。

カメラ機能で黒板を撮影するなど書字障害を最大限克服でき、それでいて勉強もはかどります。これと同時並行で克服するように様々なことを試していけば両立できます。

<参考>
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発達障害の中学生にすすめたい3つの特性で考える3つの教材

学習障害(LD) 特徴③「算数障害」勉強方法

学習障害LD 特徴 勉強方法

最後に算数障害ですが、数字に関する能力のみに影響が出ることから小学生以降にその障害に気づくケースが多い症状です。

基本的な数字や四則計算の記号が認識できないため、簡単な計算すらできなかったり、数字の概念すら分からず筆算などもズレて書いてしまうためにそれで間違えることもあります。

中学生になると何とか努力を重ねて計算はできるものの、文章題ができないとか図形問題が全くわからないなどのことが出てきます。高校入試では文章題や図形などが頻繁に出てくることからなんとか克服をさせないと大変です。

小学生の場合には1つずつ理解させてからやっていくことが大事ですが、中学生の勉強方法ではそれだけだと不十分です。

まず文章題が苦手であれば、問題をバラバラにすることが必要です。

りんごが2個みかんが3個あるという単純なものであれば、努力を重ねれば理解できるようになります。この単純なレベルに落とし込むために問題を細かく見て1つずつ処理していくことが大事です。

長々と書いてあるために理解ができないと思い込んでしまいがちですが、細かく見て少しずつ処理していくと意外と単純なことを問われていることに気付きます。

図形問題は実際に図形を立体化させたものを用意して手にとって見てもらう、などのことを積み重ねていくことが求められます。頭の中でイメージさせることはかなり困難なため、最初のうちは実際に立体化させた正方形などを用意して問題を解かせることがおすすめです。

学習障害(LD)を乗り切るためにはできるだけ単純化させること、自信を失わせないためにできれば褒めることを繰り返すことで勉強に対する自信を失わせずに済みます。

<参考>
学習障害LD 特徴 勉強方法

発達障害の中学生にいいかも!?自宅で勉強できる通信教育6選

学習障害(LD)3つの特徴から勉強方法を探るまとめ

学習障害LD 特徴 勉強方法

いずれにしても親がしっかりと学習障害(LD)の特徴を把握して、子供のつぎの行動を読んで先回りをしながら勉強方法を考えていくことが大切です。

読み字障害

ゆっくりでもスラスラと読めるのは学習障害(LD)ではなく、知的障害になります。学習障害(LD)では読もうとしても大変に時間がかかったり、詰まってしまったり、読み飛ばしを頻繁に行うなどの症状があります。また予測機能の障害から1つずつの字は読めても、読み方がぎこちなかったり読み違えたりするなどといった行動が見られます。

書字障害

文字を書けないということだけではなく、きれいに書けなかったり似たような文字を間違えて書いてしまうなどの行動があります。

算数障害

いちばん気をつけたいのが「計算の繰り返し」で、どうしても計算ができないときに繰り返し練習をさせると計算自体がイヤになる原因となってしまいます。

毎日の勉強を見ていると、どこで詰まっているのかが分かると思います。微妙な目の動きであったり、いつもうまくできないところなど。

その1つ1つに対してじっくりと先を読みながら対応していき、決して急がず少しずつ子供の体を慣れさせていくようなイメージで取り組んでみてください。少しでもできればとにかく大げさに褒めることを忘れないように、間違っても同じことをできるまで繰り返させたり叱ってしまうことは逆効果になります。

「認める」「褒める」「大事にする」を常に意識してみてください。

 

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