注意欠如多動症の中学生にはマス目ノートで数学を勉強するのも有効

ADHD(注意欠如多動症)の子供はその名の通り、注意力が欠如し集中していられないのが特徴です。勉強でもかなり不利であり、宿題をやらせようにもなかなかやってくれません。

子供が集中しやすい環境を作るなどの対策を立てておくことも必要ですが、その一方で抽象的な指示は理解できないものの、具体的な指示になると理解してくれる一面を持っています。

こうした具体的なものに対して明確に理解しようとする姿勢は数学に通じるものがあります。数字は具体的なものであり、数式を正しく組み立てれば間違いようがありません。

もしADHD(注意欠如多動症)の中学生が学ぶのであればちょっとした工夫が必要です。

注意欠如多動症の数学勉強で初めにやるべきこと

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まず大事なことは他の子供と同じようなことをADHD(注意欠如多動症)の子供に強制させないことです。例えばノートの取り方でもこうすれば見やすいとか予習や復習がしやすいというのがあります。

それをADHD(注意欠如多動症)の子供にやらせようとするとその準備で終わってしまうことが考えられ、結果的に長続きしません。色々な決まり事を作ってしまうとその決まり事に縛られて最終的に勉強が進まないということになりがちです。

これらの症状を抱えていない子供と同じようなことをするのではなく、その子供にマッチしたやり方を模索していくのが大事であり、観察が求められます。

参考:ADHD(多動性障害)の特徴から中学生におすすめの勉強方法を探る

注意欠如多動症での数学勉強は学習障害についても考えてみる

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またADHD(注意欠如多動症)を抱える子供の多くは学習障害を併発していることがあり、その対策も大事です。学習障害では様々な症状が見られますが、かなり早い段階で躓いている可能性があります。

そのため、中学生だからといって中学生の数学を勉強させていくのはこなしきれない恐れがあることから難易度をかなり落としてからやらせていくことがおすすめです。

九九のレベルからやらせてみるのも1つのやり方ですが、あからさまなことをすればその子が傷ついてしまうため遊びの中でこうしたものができるかを確かめていき、1つずつ習得させていくのもポイントです。

小学生の算数から始めていくことで筆算や分数、小数点などを把握してもらえるようになりますが、よくありがちなのは筆算の書き方が汚いためにその字を見て間違った計算をしてしまう点です。

これを防ぐには方眼ノートと呼ばれるマス目のあるノートを用いて書いてもらうことです。こうすることで文字を意識しながら筆算をしてくれるため、書き間違いなどでミスをするようなことを防げます。

ADHD(注意欠如多動症)を抱えている子供でも数学が得意な人はいるように、段階を踏ませて勉強をさせることをしていけば問題はなく、中学生だから中学生のことをやらせるというのがそもそもの間違いです。

参考:ADHD(注意欠如)の特徴から中学生におすすめの勉強方法を探る

叱らないことが注意欠如多動症の勉強には大切

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遡って学習させていく過程で気をつけたいのが、むやみに叱らないことです。明らかに出遅れている状況であるため、親としては焦りが生じるのは仕方ありません。

しかしそれをむやみに叱れば子供は一気にやる気をなくします。

また小学生レベルの問題であれば、親でも理解できます。自分はできるのになぜ子供はできないのかという感覚になりやすく、こんなものもわからないのかと叱りがちになるのは親なら誰しも同じです。

わかっていても叱りそうになるのであれば、学習を支援してくれる団体にお任せして全く口を出さないようにするなどのことが必要です。

どのレベルまでの数学が理解できればいいのかを最初に決めておくことも大事です。

例えば、公立高校の入試が控えていたとすれば何点ぐらい獲得すればいいのかを見ておき、他の科目で取れそうな点数などを調べて数学で確保したい最低限の点数を算出します。

あとは入試問題を見て、どこが得点源になりそうかを調べてそこに関する勉強だけを行っていくのもおすすめです。この方が勉強する範囲を狭められ対策が立てやすいです。

また目標を立てやすく、ここだけ頑張ればいいという目安になりやすいため集中してもらいやすくなるのもポイントです。

参考:学習障害(LD)3つの特徴から中学生におすすめの勉強方法を探る

注意欠如多動症の数学勉強で集中力を高めるには

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注意欠如多動症の子供が苦にしてしまうのは、どこまで集中すればいいのかがわからない点です。集中する範囲が広ければ集中力は切れやすくなりますが、反対に具体的に決まっていれば集中力は何とか保てます。

たくさんの範囲をやらせないといけない場合でも、細かく区切ってそのエリアを集中的にやってもらうことを繰り返していくしかありません。

後は出来ていない部分を確実に潰していくことであり、そうしていくことで段々と数学がこなせるようになります。そこで褒めることを忘れなければその精度は見る見るうちに上がっていくことは明らかです。

障害を抱えているから難しいのではなく、あくまでも個性と考え、その子に配慮した形で学習させていくことが重要です。決まり切ったやり方でやらせようとしてもやってくれません。

この子ならこのやり方がいいだろうと考えながらやらせていくことで子供もやる気を出し、大人もさらに創意工夫をしてやらせようとするためどちらにとってもプラスです。

参考:聴覚過敏で勉強に集中できない!発達障害におすすめイヤーマフ選び方

ADHD(注意欠如多動症)の中学生が数学を勉強するときの最大のポイント

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いちばん大切なのは「叱らないこと」で、これはADHD(注意欠如多動症)だけではなく発達障害全般にいえるポイントという認識を持っておくことです。

とくに中学生が数学を勉強するときには細かい計算ばかりなので、落ち着きが無くなったりイライラしたりして机を離れてしまうこともしばしばあります。親としては思わず叱ってしまいそうになりますが、ここはグッと我慢して「そんなもんだ」と考えるようにしてみてください。

子供も自分の意志で騒いだりしているわけではないので、ADHD(注意欠如多動症)の症状だと割り切って叱るのではなく「少しでも出来てすごい!」と褒めてあげて下さい。

とにかく少しでも出来たら「大げさなアクションで褒める」ことを繰り返していくことが、中学生が落ち着いて数学を前進するための大きなコツになります。

 

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